環境要因であれば、睡眠習慣についての指導。環境の改善を指示。
身体要因であれば、痒みであればかゆみ止め、痛みが強い方であれば痛み止めを処方。
薬剤性不眠が疑われれば、その薬剤を中止。
当院でよく使われるものとしては、β遮断薬、H2ブロッカー、ステロイドなど。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)が疑われる患者さんでは、簡易PSGという検査を行います。
この検査におけるAHI(無呼吸・低呼吸指数)が40以上であれば在宅CPAPを勧める。
AHIが20以上40未満であれば当院にて夕方から一泊入院の上、脳波を含めたPSG検査を検討。
また歯科にマウスピース作成を依頼することもあります。
寝る時間がどんどん遅くなってしまい朝に起きれなくなってしまい、日中眠気がひどくなる病気です。
・まずは、寝る前にテレビ、携帯、タバコ、カフェインなどを避けるように睡眠指導します。
・その上で、睡眠相を治すために、ビタミンB12、メラトニン受容体作動薬であるロゼレムを使用します。
・それでもダメなら、短時間型睡眠導入剤を夕食後あたりに内服してもらう。
むずむず脚症候群が疑われる場合。
Fe不足が原因となる場合があるのでFe、フェリチンを測定する。
フェリチンが低値であれば、Fe補充にて改善することが多い。
そうでなければ、リボトリールまたはビシフロールを処方。
うつ病の場合・・睡眠障害、不安障害との合併 症例も多く同時に治療を行なっていく。
高齢者に多く、睡眠相がどんどん早くなってしまう場合。
早朝から太陽光に長時間さらされてしまうのが睡眠相の異常な前進の原因である。
有効な薬物療法はなく、サングラスなどで朝の太陽光を防ぐ、頑張って1時間ずつ寝る時間を遅くするなどを指示する。
このタイプの不眠もよく聞いてみると、頻尿のため中途覚醒となるケースもよくある。
過活動膀胱または前立腺肥大による頻尿が不眠の原因であれば、それぞれに対する治療。
そうでなければ、中時間作用型睡眠薬の処方。
それでも効かなければ、増量するか、熟眠感が少なければ熟眠効果のある睡眠補助剤、または抗不安薬を併用していく。
睡眠習慣の指導を行う。
薬剤は、短時間作用型睡眠薬を使用。
睡眠薬内服に抵抗のある患者さんには、同じベンジンゾゾアゼピン系である抗不安薬を使用。
睡眠についてお困りであったり、睡眠についての疑問などありましたらお気軽に当院の睡眠・ストレス外来へお越しください。