当院では鼠径ヘルニア手術を専門におこなっております
①鼠経ヘルニア内視鏡手術(TAP法、TEPP法)
②前方アプローチ法
※患者様の年齢とヘルニアのタイプに合わせて 術式を選択させていただいております
(オーダーメイドセラピー)
それぞれの術式の特長
① TAP法 腹膜の内側から手術をおこないます。
大きなヘルニア、外側のヘルニアに対して最も適しています。
②TEPP法 腹膜の外側から手術をおこないます。
小さなヘルニア、内側のヘルニアに対して適しています。
③前方アプローチ 約4~5cm、皮膚切開する手術です。
心肺機能に不安のある方に適しております。
ヘルニアとは?
腹部領域のヘルニアは、主に筋肉の間から腹膜等が脱出することをいいます。タイヤに例えると、タイヤ(筋肉)からチューブ(腹膜)がはみ出す感じです。
ヘルニアの危険な状態
- ヘルニアのまま放置しておくと、腹膜のなかの腸管等の内臓が外に飛び出してきて、戻らなくなり、壊死をきたしたりします。
鼠径部って?
ところで、よく聞く鼠径部って、どこを言うのでしょう? それは、鼠(睾丸)のとおる通路をいいます。 古来、中国では、睾丸を鼠と呼んでいました。
鼠径ヘルニアの分類
鼠径部で脱出しやすいポイントは三か所あります。
(1)外鼠径部 (2)内鼠径部 (3)大腿部
(1)外鼠径部 (2)内鼠径部 (3)大腿部
手術方法の違い
- 従来の鼠径ヘルニア手術は、前方アプローチで、皮膚の切開が必要になります。 それに対して、腹腔鏡下手術は、皮膚の小切開で済みます。
術後創部の比較
- 両鼠径ヘルニアの場合、 図のようにかなり大きな差となります。 ほとんど皮切が残りません。 従来の前方アプローチからの手術だと、ずいぶん大きな傷となります。
腹腔鏡下ヘルニア手術の長所
(1)術後創部が目立たない。
(2)目視下にて、きっちりメッシュを貼るため、再発が少ない。 (3)早期社会復帰が可能である。
(2)目視下にて、きっちりメッシュを貼るため、再発が少ない。 (3)早期社会復帰が可能である。